沖縄戦から80年 一家全滅、遺骨も家になく…「戦没者が生きた証」“平和の礎”に込められた願い|TBS NEWS DIG
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凄惨な地上戦が行われた沖縄本島南部・糸満市にある平和の礎。沖縄戦を風化させることなく、世界に平和を発信するため、今から30年前の1995年に建立され、国籍や軍民問わず、24万人余りの戦没者の名前が刻まれています。
元沖縄県知事公室長 高山朝光さん
「やはり来ると、つくったときの思いがよみがえってくる。多くの人が来て、見ているでしょ。それぞれにここで平和の礎の意義を受け取ってほしい」
高山朝光さん(90)。当時、沖縄県の知事公室長として、「平和の礎」の建立に携わりました。
『平和の礎』建立に携わった 高山朝光さん
「平和の波となって届けるという。だから(刻銘板は)全部波型にしている。(目の前が)太平洋でしょ、太平洋に向かって波打っていく。平和の波を永遠に」
沖縄戦体験者である大田昌秀県知事の肝入りで進められた「平和の礎」の建立。こだわったのは、戦後50年となる1995年の慰霊の日までに完成させることでした。
『平和の礎』建立に携わった 高山朝光さん
「(完成まで)3年ちょっとでしょ。非常に短い期間での集中的なまとめをしなければならないところが、職員を含めて全体でものすごく取り組んだ」
最大の課題は、戦没者名簿の収集です。
『平和の礎』建立に携わった 高山朝光さん
「沖縄県の場合、一家全滅という家庭が結構多い。家族全員が亡くなってしまって、登録もされていない。全県調査の実施を全市町村の協力を持って進めた」
まさに“島ぐるみ”で進められた名簿は、地元紙にも掲載され、県民の目で確かめる機会が設けられました。
申請者
「調査漏れしていたので、きょうは申告しに来た。載せないと大変、俺の責任だから」
『平和の礎』建立に携わった 高山朝光さん
「知事の政策として打ち出してつくってきた経緯があるが、全県民の力でつくり上げたという思い」
迎えた除幕式。当時の村山総理をはじめ、およそ5000人が参列しました。
戦没者遺族
「お家にも、遺骨も何もないでしょ。魂だけだから。きょうはもう泣きました、初めて」
戦没者が生きた証、平和の礎に込められた平和への願いをこれからもつないでほしいと高山さんは話します。
『平和の礎』建立に携わった 高山朝光さん
「過去の沖縄の戦争があったとか、そういうことは忘れてはいけない。そこを忘れると、いつの間にか平和の尊さを忘れてしまう。あった実相を受け止めながら、特に若い世代の皆さんに望むのはそこ。(沖縄戦の実相を)受け止めながら、受け継いでいくのが大事」
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